【熊本】インバウンド好調なのに『九州7県で最下位』観光客単価が伸びないのは“九州の中心”だから?

【熊本】インバウンド好調なのに『九州7県で最下位』観光客単価が伸びないのは“九州の中心”だから?

1: 名無しの旅人 2025/03/06(木) 20:36:50.37 ID:kDMCC4n49
RKK
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkk/1772783
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インバウンド客の増加で、好調ともいわれる熊本県内の観光業界。一方で、改めて課題も浮き彫りとなっています。

■インバウンド客は増えているのに…?
日銀熊本支店によりますと、県内の宿泊者数は海外からの観光客が増え続けていることもあり、コロナ禍前を上回る高水準に。今後の見通しについても、日本に対する観光需要の拡大や熊本空港の国際線の増便効果もあり、インバウンド客は引き続き増加する可能性が高いとしています。一方で課題となるのが、国内客の「観光消費単価」です。

■九州で一番「単価が低い」
観光庁が発表している「観光消費単価」は、宿泊や飲食、買い物など観光客1人当たりの消費額を都道府県ごとに調べたもの。2023年の統計で熊本は「2.0万円」と、九州7県の中で最も低い額となっています。

【国内客の観光消費単価(2023年)】
1:長崎 3.8万円
2:鹿児島 3.4万円
3:大分 2.9万円
3:福岡 2.9万円
5:宮崎 2.7万円
6:佐賀 2.1万円
7:熊本 2.0万円

実際に観光客に話を聞いてみると…。

福岡から「佐賀とかだったら特産品で伊万里焼とかあるんですけど、熊本って有名なものがあんまり…」
京都から「ホテルが安いなと思いました。結構いいホテルでも1人5千円で泊まれたので。京都ではないなと思います」
広島から「東京とかは『東京バナナ』とかめっちゃ有名なやつあるなって感じなんですけど、熊本はあまりピンとくるものがなかったかなという印象です」

■なぜ…専門家の分析
専門家は熊本の単価の低さについて、九州の中心に位置していることが関係していると分析します。JTB総合研究所 山下真輝 主席研究員「新幹線の途中の駅で行程上通過しやすい。ルート上の中で立ち寄って次の場所に行くというケースがかなりある」福岡からの観光客が日帰りで熊本を観光したり、鹿児島へ向かう途中に立ち寄ったりするケースがそれに当たります。

■単価を引き上げる「ポイント」は
一方で、佐賀は熊本よりも単価が高い結果に。これには、佐賀ならではの温泉街など「宿泊型観光地」の存在が大きく影響していて、消費単価を引き上げるために必要なポイントだといいます。

山下主席研究員「宿泊施設の一つ一つのハードの整備だけでは消費単価は上がらなくて、温泉街であれば、温泉街全体の活性化に成功した温泉地は結構ある。エリア全体の魅力を上げていく必要がある」

このような課題に対応しようという動きもあります。星野リゾートが運営する熊本市のホテルでは、宿泊者から「飲食店が多くどの店に行けばいいのかわからない」という声に応えるため、独自のサービスを提供しています。

OMO5熊本 by 星野リゾート 大竹陽奈子総支配人「ご近所を紹介するマップや、スタッフが一緒に街なかを歩くツアーを用意している」
大竹総支配人「夜ご飯が充実すると『次に来る際にもここを拠点に熊本を楽しみたいな』と言っていただく方もたくさんいらっしゃいます」

いかに滞在時間を延ばし、消費を増やすのか。打つべき手はまだまだありそうです。

■九州7県 詳しく比べてみる
(スタジオ)
改めて九州7県の「観光消費単価(2023年)」を比較してみます。左のグラフ「日本人」の1位は長崎、右のグラフ「外国人」の1位は福岡です。

熊本の順位は「日本人」で最下位の7位、「外国人」で4位です。

田中洋平キャスター「どこも『宿泊費』の割合が大きい。泊まってもらうことが『飲食費』にもつながるので、熊本の夜を充実させるコンテンツが充実すれば…と思います」

田名網駿一アナウンサー「『外国人』1位の福岡と比べると、4位の熊本は『買い物代』の割合が小さいですね」

「日本人」と「外国人」の消費傾向の違いについて、熊本城の観光施設「城彩苑」で店舗を運営する九州産交リテールの竹田剛エリアマネージャーに話を聞きました。

竹田さんによると、訪れる客は「4割から5割強が海外客」で、国内と海外の客には消費の傾向に違いがあるそうです。

例えば「海外からの客は大吟醸やくまモンの柄が入った『商品単価の高い』地酒を『まとめ買い』する」と話していました。

熊本放送

引用元:https://ift.tt/kv1cxU4


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